屋上への階段を降りていると女子のグループに捕まった。

「話したいことがあるんだけどぉ、いいかなぁ?」

丁度、授業が終わったところだった。

めんどくさそ。

「私、急いでるんで」

「は?ちょっとって言ってんだろ?」

あーあ。

ガチの宮島くんファンだ。

見たところ先輩かな。

てか、ちょっとって言ってないし。

強引に外の体育倉庫に連れてかれた。

「それで話って………」

そう言う前に扉を閉められた。

「え、ちょっと!!」

「あんたが気安く王子に近付くのが悪いのよ!そこでずっと泣いてればいいわ!」

笑い声と共に先輩たちは行ってしまった。

本格的にやばいな、これ。