「ずっと、遊んでるんだと思ってた」

「んなわけないだろ」

宮島くんなら彼女なんて、いつでもつくれるし。

「宮島くんの気持ちは分かった」

私が宮島くんの気持ちをしっかり受け止めてなかった。

「でも、ごめんなさい。私は恋をしないの」

「だから落とすって言ってんの。俺の本気はこれからだから覚悟しとけよ」

「私の気持ちは変わらないって」

宮島くんは徐々に迫ってきた。

私の背中が壁についた。

もう、ダメだ。

ドン!

恐る恐る目を開けると横に宮島くんの手があった。

「大好きって言わせてやるよ」

「…………っ!近いから離れて」

宮島くんを押し退けると屋上を後にした。