ここの風、気持ちいいな。

カーテンが風でなびく。

そういえば、こんな風が吹いていた日に宮島くんと会ったっけ。

金髪で背が高い。

そんな印象だったな。

「先輩、起きましたか?」

カーテンの向こうから、宮島くんの声がした。

あ、待って。

髪ボサボサ。

会いたくない。

いいや、寝たフリしよ。