その時気になった高橋先輩のアドが知りたくて、美里に聞いてもらった。
でも、高橋先輩は
「どの子かわかんないから。」
って言って、アドは教えてくれなかったらしい。

「えー…まじショックだわぁ。」
「まぁしょうがないんじゃん?」
その話をしながら、美里と教室に向かっていた。
教室に行く途中、3年生同士が喋ってるのが見えた。

「ねぇ麗美!あれ高橋先輩じゃん!?」
あたしより目がいい美里が、興奮気味に言ってきた。
「え!どっち!?どれ!?」
「向かって右!おっきい方。」
「あー…ほんとだぁ。」
久々に見た高橋先輩は、すんごい笑顔だった。
「うわー…やばっ!」
思わず顔がにやけるあたし。
それを見た美里も、からかい気味にあたしを見ていた。
「まじにやけすぎだから!」

その日の放課後。
いつも通り優美と美里と家に帰った。
家に着いてから少ししたら、携帯がメールの着信を知らせた。
相手は美里。