「まあたしかに…ごめんな?」
慎吾は、苦笑いしながら謝った。
「別にいいって!それよか、早くゲームしよ」


なんで謝るの?
悪いって思ってるから?


2人で笑いながらゲームをした後、あたしは慎吾の病室を出た。
バスを待っている間、涙が出そうになった。


幸せを感じたすぐ後に、絶望を見た。
好きな人がいるのは、幸せと絶望の隣り合わせな気がする。


この日を境に、あたしは慎吾に一線を引いた。
もうこれ以上、好きにならないように…
慎吾のことは、あたしが利用してるぐらいの気持ちで思うことにした。