文化祭も体育祭も終わって、中間試験の秋。
出会いはいきなりやってくる。


体育祭の時、バスケ部が得点板の係りを任されていた。

「まじ黄色頑張れーっ!」

優美の色は黄色で、あたしは赤。
2人で得点板の所で応援していた。
その他にも1人。
男バスの高橋先輩がいた。

「なんか黄色1枚足りなくない?」
得点板はマグネット式。
「あ。まじだぁ…」
「探すべ探すべ!」
先輩も交えて3人で捜索。

そしたらすぐに優美が見つけた。
「あったぁ!!」
黄色のマグネットが2枚重なってたらしい。
「なんだよ!フェイントかよ!(笑)」
って言いながら、高橋先輩がマグネットを剥がして定位置に戻した。


今でもはっきり覚えてる。
この時。
特別かっこいいわけでもない高橋先輩がかっこよく見えた。