――開き直りやがったな。

「うー…
……僚平っ!」
「よくできましたっ」
先輩は、あたしの頭をなでながら、ぎゅーってしてくれた。
初めて下の名前で呼んだ、愛しい人の名前。
ずっと一緒にいる未来を祈った。


まだ汚れを知らない、中1の秋。
この人を大事にしてれば、あんなつらい思いしなかった。
その時その時にとるあたしの行動は、いつも間違いだらけ。