少し気まずくなった空気は、先輩が癒してくれた。
「今日の部活めちゃ疲れたぁ」
そう言いながら、ベッドに座る先輩。
隣はなんか恥ずかしいから、あたしは床に座ってみた。
「横になってもいい?」
「あ。どーぞ」
高橋先輩は、すぐに横になった。
それから数秒間沈黙が続いた後、また高橋先輩から口を開いた。
「横おいで?」
慣れないことにびっくりしつつも、そーっと横に座った。
隣には、寝ころんでる大好きな人。
あたしの顔は先輩の胸元。
Yシャツごしに、先輩のぬくもりが伝わる。
あたしは、息をするのもやっとだった。
「なんか、こういう時間っていいよな」
高橋先輩が呟いた。
「そうだよねー…」
あたしは、なんとなくで返事をした。
「あ!」
先輩がいきなり起きた。
「なに?」
あたしもつられて起きる。
「僚平って言ってみ♪」
「えー無理無理っ!」
「言わなきゃお仕置きだよー」
いじわるそうに笑いながら、お腹をつついてくる先輩。
「えー…僚…平…?」
「ちゃんと繋げてくんなきゃわかんなーい」
「…先輩ってSだよね」
「俺ドSだもん☆」