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「じゃ、会議頑張ってこい。実行委員の杏ちゃん」

「んもう、しつこい!」


放課後になると、部活道具を背負った拓海が本日何度目かの意地悪を言いに来た。


授業の合間の休憩時間も、昼休みのお弁当タイムも、拓海はおかしそうに笑いながら私に「バーカ」と投げかけ続け、いまに至る。


どうやら拓海は離れた席から私がボケっとしていることにも気づいていたらしく、見事に実行委員にされた私がおかしくて仕方ないらしい。


まったくもって性悪だ。

それに、考え事をしていたのがばれていることも恥ずかしい。