思い切って扉を開けると、そこには窓の外を眺めている優希くんがいた。
「……」
綺麗な横顔。
優希くんのひとつひとつの表情、言葉、その全部に、私は惹かれたんだ。
「ごめんね、待たせちゃって」
「ううん、俺もいま来たところだから」
こんなときだって、優希くんは優しさをくれる。
「……優希くん」
「うん」
とびきりの笑顔を向けて、私は静かに口を開いた。
「ずっと、優希くんのことが好きでした」
昨日とは違う、きちんと目を合わせた真剣な告白。
張り裂けそうなくらい鼓動がうるさいけれど、絶対に笑顔はそのままで。