「……」

「……」


それからは、また沈黙。

朝の玄関で周りはガヤガヤとうるさいのに、私たちの間に音はない。


えっ、と。なにこの空気。

私、いままで優希くんとどんな会話してたっけ。


さっきまで男子たちと普通に話せていたのに、こんなにも言葉が出ないだなんてもう重症だ。


ちらっと顔を見てみると、優希くんも優希くんで少し言葉を探しているような、そんな感じ。


─────トン、と。


私の背中に手が触れたのは、そんなときだった。