『Parks』でライブが出来るって言うのは、俺たちの街でバンドを組んでいるやつらからしたら、すごく憧れで、夢への始まりの舞台のようなものだったから。
 『Parks』で隔週で開催される週末ライブの常連になることは、メジャー進出も夢ではなくなる、と言うことなのだ。

 今日のステージに立てることが決まった日、三人で大喜びした、あの風景が俺の中で鮮明に思い出されてきた。


 ―――やったな!景太、明弘!これでメジャーへの道の第一歩が踏み出せたんだ。


 ――良かったなぁ。保!
 お前、お前の夢に近づいてるよ。確実に俺たちは。なぁ、すごいよな。あの『Parks』でライブができるようになったんだ!


 ――ホントだね!俺もがんばるよ。
 がんばって、もっといい歌、歌えるようにするから、3人で、がんばろうな。