「――お前、おとなしく寝とけって、保も言ってただろ!?
何やってんだよ。
そんな顔で、ステージ立つ気なのかよっ」


 昨日、喧嘩してて寝過ごしたんじゃねぇのか、お前。
今日のライブ、何だと思ってんだよ。


 そんな風に、俺に責めるような、縋るような目で言ってくる明弘が、昨日の必死だった自分とダブって見えて、

なんだかすごく、憐れだった。


 ―――きっと、創から見た自分は、こんな感じなんだろう。


いつも必死でしがみついている、まとわり続ける子犬のような、そんな創造図。