私の父も相当な堅物だと
思っていたが降谷 恭斗の父親は
より堅物な人間だった。
堅物というよりは威圧的と
言った方がいいだろうか。

絆「失敗したら終わりですか?」

父「え?」

絆「たった1度の失敗も許されないんですか?
お父様は失敗した事はないんですか?
いつでも1番だったんですか?」

恭斗「霜月。やめろ。」

絆「降谷 恭斗はすごいです。
あなたの背中を追いかけて
努力を怠らなかったんです。
1人で努力して褒められなくても
頑張って今まで失敗しなかったんです。
その頑張りは無駄ですか?」

降谷 恭斗の父親は箸をテーブルに
置くと短く息を吐いた。