恭斗「元の俺って何だよ?」

絆「人を見下してこそ降谷 恭斗だろ。」

恭斗「はぁ?」

絆「お前は強い男だ。
いつも自分に自信がある。
自意識過剰で俺様で口が悪い。
いつも偉そうで他人を
見下す、そんな奴だろ。」

恭斗「お前、俺と喧嘩しに来たのか?」

絆「でも、ちゃんと優しい心も持ってる。
不器用だけどお前はいい奴だ。
今のお前は降谷 恭斗じゃない。
言い訳ばかりして逃げる腰抜けだ。
お前と出会う前までの私みたいで嫌いだ。」

それが私の中のありのままの
降谷 恭斗だった。
この男は俺様くらいがちょうどいい。

父「おお、恭斗。帰ったのか。」

階段を降り、リビングへと
やってきた降谷 恭斗の父親は
ソファに座るとお前も座りなさいと
降谷 恭斗を促した。