絆「お父さんは寂しい?」

父「え?」

まさか、私が話しかけるとは
思っていなかったのか
父は随分と驚いていた。

絆「いつも、1人で食事をとる
お父さんは寂しい?」

父「そうだな。1人で食べる
ご飯は少し味気ない。
今日の方が美味しく感じる。」

長い人生を生きた父でさえも
そう思うのだからきっと
降谷 恭斗も寂しいのだろう。

絆「お母さんに1つお願いがあります。」

母「何?」

絆「明日、少し料理を
分けて貰えませんか?」

母「どうして?」

絆「一緒にお母さんの料理を
食べたい人がいるんです。」

お母さんには分かったのか
首を縦に振ってくれた。
何も知らない父は首を傾げていた。