母「さあさあ、食べましょう!」
久しぶりの家族3人での食事が
よほど嬉しいのかお母さんは
いつにも増して上機嫌だった。
絆「いただきます。」
父「いただきます。」
私と父が食べるのを確認すると
お母さんも料理に箸をつける。
母「やっぱり家族3人で食べる
ご飯は美味しいわね。」
いつでもお母さんの料理は美味しい。
ここに父がいてもいなくても
変わらない味だ。
絆「いつもと同じで美味しいですよ。」
母「いつもと同じじゃないわよ。
1人ぼっちで食べるご飯は美味しくないわよ。
家族と顔を突き合わせて食事する。
それだけでいつもの
何倍も美味しくなるのよ。」
ふと、降谷 恭斗の事が気になった。
父親と暮らしながらも
部屋で食事をとる降谷 恭斗は
どんな気持ちなのだろうかと。