絆「否定する理由がないだろ。」
恭斗「ああ、うぜぇ。」
絆「お前は本当にすごい奴だ。
17歳にして将来を見据えている。
私には、ずっとなかった。
やりたい事も夢も目標も...ない。
これから先どう生きるかも
見当がつかなかった。
でも、今は楽しい。七海と過ごす時間。
お前と過ごす時間。雄亮と過ごす時間。
その時間を大切にしたい。」
恭斗「しょうもないな。」
絆「しょうもなくても、人生って
自分が楽しければ幸せだと
思えると思うんだ。
大きな目標がなくても
将来の夢がなくても
ものすごく楽しい時間を過ごせれば
生きてて良かったと思えると思うんだ。」
大嫌いだったこの男の事を
今では尊敬さえするようになった。
恭斗「部活...遅れるから。じゃあ。」
降谷 恭斗は私を変えた。
現実の世界を。私自身を。