はじめまして!ゲームキャラ!!はじめまして!現実世界!!

遊舞は、また学校に入って、授業を受けた。





その日の6時間目の授業は、

「理科」だった。





遊舞はその時、

(あ~、この教科、成績優秀な泳が特に得意なヤツだ!!でも、

昨日、泳はあんな事、言ってたけど、言ってた事、何が何だか

さっぱり解んなかったな~)と思っていた。





やがて、授業が終わり・・・・・・





「〝起立〟〝礼〟〝着席〟」





〝キーンコーンカーンコーン〟





その日もまた、泳、奏、演人と一緒に帰った。





すると、奏が

「今日は、何もなかったね~。良かった良かった!!」と言った。

遊舞も、

「うん!!本当に良かったよ!!!」と言った。

すると、演人は、

「しかし、昨日のアレは、何だったんだろうね~」と言った。

遊舞は、

「さぁ?でも、今日はホント、

何もなくて良かったな~!!!」と言う。





奏と演人は、

「そうだね」と答えた。

泳は、

「そうだね。でも、昨日の事、どういう事だったのか、

本当に気になるね」と言った。

遊舞は、

「うん。それに、先生も言ってた通り、

また、いつ起こるか分からないから、

気をつけないといけないね」と答えた。

奏と演人と泳は、

「うん。気をつけよう」と言った。





数十分歩いたところで、

また皆、バラバラになり、遊舞はまた1人になった。





遊舞も、

(そうだよな~。気をつけないとな~)と思っていた。
「ただいま~」

「おかえり~」





家に帰った後、また、いつものように

自分の部屋へ行った。





「良し、アーチフィスの透明を解くか」





〝シュン〟





「アーチフィス、昨日、言ってくれた通り、

ちょっと宿題、手伝って~」

「かしこまりました」

「算数の問題のここなんだけどさ、

これ、一体、どうやって解けば良いの?」

「あ~、コレですか。ここはこうして」

「なるほど~!説明が解りやすい!!

さっすがアーチフィス!!!」





〝カキカキカキカキ〟





「ここは、どう解くの?」

「こうです」

「なるほど~!!ホント助かる~!!!」

いつもなら30分ほどかかる算数の宿題が、

アーチフィスが教えてくれると、

10分で終わってしまった。

「わ~!!あっという間に終わっちゃった~!!!

ホント、ありがとう!!!アーチフィス!!!」

「いえいえ。これくらい、何でもありません」

「いや~、でも、アーチフィスって、

ホントに凄いな~!!カッコ良いし、頭良いし、

ホント、僕なんかとは大違いだよ!!!」

「いえ、遊舞さんも、努力すれば、

これくらい出来るようになりますよ」

「そうかな~?」

「はい。きっと」

「ありがとう。でも、きっと、アーチフィスには敵わないよ」

「ありがとうございます。ですが、遊舞さんも、

まだ、自分で自分の才能や魅力に気がついていないだけなのでは?」

「え~?そう?僕の才能や魅力って何だろう?

僕は、特別、頭が良いワケでもないし、同じクラスの子達みたいに

何か得意な事があるワケでもないし、

あえて言うなら〝ゲーム〟。ってとこだけど、

〝ゲーム〟が上手いからって、別にモテるワケじゃないし、

それを〝カッコ良い〟って思ってくれる人も、少なそうだしな~」

「そうですか?世間がどう評価するかは知りませんが、

私は、無駄な特技などないと思っていますが」

「そうかな?」

「はい」





その時、遊舞は、

(今まで考えた事もなかったけど、

僕のこの特技がいつか役に立つ時が来るのかな~?)と

思っていた。





その後、漢字ドリルや国語の教科書の音読もして、

全ての宿題をした。





「ああっ!終わった~っ!!」

「お疲れ様でした」
「じゃあ、今日は何しよ。あ、そうだ!!

アーチフィス、〝音楽〟聴いてみない?」

「〝音楽〟ですか?」

「え?アーチフィス、音楽、知らないの?」

「いえ、知っていますが、遊舞さんのような年齢のお方が

音楽を聴くというのが、少し意外で・・・」

「失礼だな~!!どんな年齢でも、音楽って、楽しいんだよ!!!」

「そうなんですか」





遊舞は、アーチフィスに

CDで〝J-POP〟の色々な曲を聴かせた。





〝♪~〟





「なるほど」

「ん?どうかしたの?」

「いえ、〝音楽というのは、こういうモノもあるんだな~と

思いまして〟」

「え?アーチフィス、〝J-POP〟聴いた事ないの?」

「はい。私は、元々は、イギリスに住んでいたので」

「そっか~。まぁ、アーチフィスにとっては、

色んなモノが、まだ見慣れないモノばっかだもんな~。

でも、〝J-POP〟も、なかなか良いでしょ!?」

「はい。良いとは思います。

こういう文化もあるのだという事が良く解りました」

「え?何か、曖昧な感想だな~・・・他に何か感想ないの?」

「・・・それ以外には、ありませんね」





遊舞は、

(・・・そっか~。やっぱり、アーチフィスには、

〝面白い〟って事がどういう事か解らないんだな)と思った。
「あ、そうだ!!そういえば、アーチフィス、

今日もまだ、朝ご飯しか食べてなかったな~!!

じゃあ、何か食べようか」

「良いんですか?」

「良いよ!遠慮すんなって!!」

「ありがとうございます!!!」





遊舞は、アーチフィスと一緒に、またリビングへ行った。





〝ガラガラガラガラ〟





遊舞は、

「お父さん、お母さ~ん!晩ご飯~!!」と言う。

すると、遊舞の父と母は、

アーチフィスの姿を見て、揃って、

「あ~、遊舞~!って、おい!何で、またいるんだ!!」と言った。

すると、遊舞は、

「あ~・・・まぁ、その、色々あって・・・・・・

アハハハハハ・・・・・・」と言う。

アーチフィスは、

「どうも。こんばんは」と挨拶をする。

遊舞の父は、また

「まぁ良い。そこに座りなさい」と言った。

「ありがとうございます」

「ありがとう。父さん」

「いやいや」





遊舞とアーチフィスは、イスに座った。

遊舞の父は、遊舞とアーチフィスに聞いた。





「ところで、気になるんだが、

アーチフィスさん、とやらは、いつも、

何で突然現れるんだ?それに、どうやって?」と。





「ブ~ッ!!!」





それを聞いて、遊舞は、

思わず、食べていたご飯を吹き出した。





遊舞は、

「あ、あ~・・・それは・・・・・・」と言う。





しかし、遊舞の母が

「まぁ、もう、そんなの、どうだって良いわよ。

確かに、この頃、いつも、突然現れて、ビックリするけど、

遊舞の友達なら、悪い人じゃなさそうだし、

実際、とても良い人そうだし。第一、

こんな言葉遣いが丁寧で礼儀正しい人が悪い人だとは

思えないし」と言った。





遊舞はそこで、

「フ~ッ!!」とため息をつき、ホッとした。

そこで、遊舞は、父と母に、

「ねぇ、父さん、母さん、これからアーチフィスさ、

一緒に住んでも良いかな?」と言った。





すると、今度は、

遊舞の父がご飯を吹き出した。





「ブ~ッ!!何を言うかと思えば、今度は、何だ急に!!!」

「い、いや、まぁ、ちょっと、アーチフィス、

今、凄くお金に困ってて、アパートで生活しようと思うと、

家賃とか、食事代とか色々、大変なんだって。だから、

これからは、一緒に暮らせたら助かるんだよ」

アーチフィスは、

「私は、そのような事は・・・・・・」と言う。





するとすぐ、

遊舞は、アーチフィスの口を抑え、

父と母に、

「ダメかな~?」と聞いた。

遊舞の父と母は、

「う~ん。分かった」と答えた。

遊舞は、

「わ~!!ありがとう!!!」と言った。

アーチフィスも、

なぜ遊舞が急にそんな事を言い出したのかは、

全く分かっていなかったが、

そんな、自分を遊舞の家に住ませてくれる遊舞の父と母に、

「ありがとうございます」と言った。





そして、晩ご飯を食べ終わった。





「ごちそうさま」

「ごちそうさまでした」
その後、遊舞とアーチフィスは、風呂に入り、遊舞の部屋に戻った。





部屋に戻ると、アーチフィスが遊舞に

「なぜ、さっきは、あのような事を言ったんですか?」と言った。

「あ、あ~、いや、だって、アーチフィスさ、

他の人の家に住ませてもらう事は、多分、出来ないでしょ?

それに、多分、元いた世界に戻る事も、出来ない。

だから、ここで生活するしかないって事さ」

「なるほど」





「でも、良かったじゃん。これで、これからも、

ちゃんと生活していけるよ」

「そうですね。ありがとうございます!!!」

「いやいや!!良いよ良いよ!!!」





(これで、これからは、家の中では、アーチフィスの事で

慌てなくて良いな)





アーチフィスは、

「確かに、遊舞さんと共に住んでいれば、

遊舞さんを、いつでもお守り出来ますね」と言う。





「そういえば、そうだな。って、え!?

アーチフィス、つきっきりで僕を守ってくれるの!?」

「はい。遊舞さんは、ご主人様なので、当然」

「ホントに?!ありがとう!!!やった~!!!

頭も凄く良くて、魔法も使えて、強い、アーチフィスが

いつでも僕を守ってくれるなんて、凄く心強いよ!!!

これで、何があっても、全然怖くない!!!」

「そうですか!それは、光栄です!!では、明日からも、

引き続き、あなたを護衛します」

「うん!!じゃあ、今日は、もう遅いし、寝よっか!!!」

「はい」
そして、翌日・・・・・・





「ん・・・ん~~~!!!良く寝た~!!!

おはよう!アーチフィス!!って、まだ寝てる。

アーチフィス、いつも、ホント、良く寝るよな~。

仕方ない。まだ時間には余裕あるし、起きるまで

待っててやるか。その間に、着替えとかしとこう」





遊舞が着替えると、その時、アーチフィスが起きてきた。





「おはようございます」

「あ~、おはよう。じゃあ、朝ご飯、食べに行こっか!!!」

「はい」





遊舞とアーチフィスは、リビングへ向かった。





「お父さん、お母さん、おはよう」

「おはよう遊舞」

「おはようございます」

「あ~、おはようございます。アーチフィスさん」

「おはよう。アーチフィスさん」

すると、母が、

「今日からアーチフィスさん、新しい家族なのよね」

「そうだな」





「そうですね。これから、よろしくお願いします」

「いえいえ!!こちらこそ!!!」

「ところでアーチフィスさん、日本はどう?」

「とても良い国ですね!!!来て良かったです!!!」

「そう!!!

じゃあ、そんな日本が気に入ったアーチフィスさん、

ちょうど良いから明後日、

一緒にテーマパークに行きましょう!!!」

「え!?お母さん、良いの!?」

「良いわよ!!!先週は、大雨のせいで行けなくて、遊舞、

とっても悔しそうにしてて可哀想だったし、何より、

アーチフィスさんもいるし、人数が多い分、

より楽しそうでしょ!?その日は、この前と違って、

遊舞の好きなゲームのイベントがないのが残念だけど」

「ホント!?やった~!!!ゲームのイベントがないのは、

確かに残念だけど、テーマパーク、楽しみだ~!!!

ねぇ!!!アーチフィスも行くよね!?」

「はい」

「やった~!!!決まりだ~!!!」





遊舞の父は、遊舞に

「良かったな!!遊舞!!!」と言った。

「うん!!!楽しみだ!!!」

そして、皆、朝ご飯を食べ、

その日もまた、遊舞は、アーチフィスと出かけた。

「行ってきます」

「行ってらっしゃ~い。気をつけてね~」

遊舞とアーチフィスは、また一緒に学校へ向かう。

「いや~、しかし、明後日、テーマパーク、楽しみだな!!!」

「はい。私は、〝テーマパーク〟というものが

どういったモノなのか存じませんが」

「そっか~。でも、どっち道、

行けば、どんなところか分かるよ!!!」

「そうですか」

「うん!!!」

作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

死んでも俳優~それこそが役者魂(プライド)~
COLK/著

総文字数/3,702

ファンタジー10ページ

表紙を見る
私の幻想はホントにあった
COLK/著

総文字数/24,393

恋愛(その他)38ページ

表紙を見る
サンタクロースパイ
COLK/著

総文字数/49,241

ファンタジー64ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア