それで、僕は、これから一体何をしたらいいのでしょう?
会いたくて早めに会いに来たとかいう嘘が純に通じるとはとても思いません。こうみえて純は変なところで鋭く、人の気持ちを汲み取るのが上手いのです。
下手すればどういう経緯で僕がここに来たのかも悟られてしまう。なんてことでしょう。そうなったら僕はどうしたら......。
なんて、弱気になり掌をどけられずにいると、どこか遠くから子供の声が聞こえてきました。
そしてその子供たちは、どうやら僕に気づいたらしかったのです。
「わー! おじさんが倒れてる!」
「おじさん、ここおいしゃさんいないよー! でもここではケガはしないのに、どうして? もしかしてお腹空いて動けないとか?」