「ああ。よりよい合宿にするため、生徒と先生の代表者で話を進めるんだ。いつも学年一位の生徒と日程を決めることになってる」


ちょっと待って。
今、学年一位って言ったよね?


「確か黒崎先生のクラスだったはずだよね?
学年一位の中谷くん」


そこまで言われて、ようやく最悪だと思った。


「その子、一年の時から本当に優秀だから信頼して決めてほしい。期限は今週末までだから頼みますね。

何かあったら俺に相談してください」


いや、すでに相談が。

その人私に好意を抱いてるんですよね…だなんて言えないけれど。


結局私はその仕事を受け入れてしまい、放課後がたまらなく憂鬱だった。