「失礼します…」
そっとスマホのカメラを向けて、彼の寝顔を撮る。
なんか私、気持ち悪くて変人みたいだ。
それでもいいやと思い、スマホを直してそっと智也の隣に座る。
それでも起きない。
「このまま寝かしてあげてもいいかな」
疲れているなら仕方ないよね。
もっと話したい気持ちもあるけれど、明日もあるしいいかと思う。
もう一度、智也の寝顔をじーっと見つめる。
綺麗な顔立ちだなぁ、なんて思ったり。
なんだか智也を見ていると触れたくなって、そっと近づき触れるだけのをキスをした。
「…って、何してんだろ私」
そんな自分が恥ずかしくなって、すぐ智也から離れる。
自分でもわかるくらい、どんどん智也を好きになっていく。
それは今も、現在進行形で。
この気持ちはもう、止まることを知らない。
「ん……」
少しして智也が目を覚ました。
「あれ、俺寝てた…?」
まだ少し寝ぼけているようで、焦点が合っていない。