夜になると、私たちは旅館へと移動した。


私たちが泊まる旅館はとても広く、立派なものだった。


「うわぁ、ここから見る景色すごいね!」
「綺麗だな」


旅館の窓から見える夜の景色はとても綺麗で、いつまでも見ていられそうなくらいだ。

ちなみにここの温泉が有名らしい。


その後すぐに各自温泉に入る。
温泉も広いし、とても良かった。


部屋に戻るとすでに智也は戻っていて、ソファに腰掛けてもたれながら眠っている。


疲れていたのだろう、スヤスヤと眠っていた。


「……うわぁ」


少し髪が湿っていて、それが色っぽく見える。

その上何この寝顔。
智也の寝顔を見るだなんて、いつぶりだろうか。


もう言葉にできないくらいの破壊力。


「写真、撮ろっかな…」


それで親に見せようか。
絶対お母さん、騒ぐだろうな。

精神年齢は私より若いから。