オオカミside




ドンッ。



そんなことを考えながら走っていると、

何かにぶつかった。



「いってぇ…」



俺はその衝撃でうずくまる。



もふっ。



ん?



もふっもふっ。



え、これ。




俺が自分の体を見ると、

うさぎになっていた。




「「な、うさぎ(オオカミ)になった?!」」




俺とぶつかったやつの声が揃う。



声がした方を見ると、

俺がいた。





「…うさぎ?」



「…オ、オオカミ?」




俺達は暫く固まった。