「先生?分かってる?
"変態"は女子の敵なんだよ?
で、あいつは変態なの!!」




『何をされたか知らないが
山田も冗談だったんだろ…
それを意識を失う程
蹴り倒すとは…』


はああ…と
ため息をつく武藤先生。


『お前一生彼氏
出来ねーんじゃないのか?』









・・・。





一言余計なんだよ
このじじいは!!!!



あ…だめだ。

おっさんが
移った、おっさんが。







『まあ…今
山田は保健室だからお前
行って謝ってこい。』


はあああああ…。






大体なんであたしが
謝らなきゃいけない訳?

保健室の目の前に
着いたはいいけど…



謝る言葉が出て来ない…









とりあえず行こう…

ガララララ…



「失礼しまーす。」





カーテンを開けると
何もなかったかの様に
心地よく眠る山田がいた。


「こいっつは…」





長いまつげ…

男子なのに
きれいな肌だな…

こいつ…なにげ
イケメンじゃん…











『愛奈…か?』