わたしの気持ち。

「あやか、昨日山原くんと一緒に帰ってたんだって?」
朝学校に着くとすみれが私にそう話しかけてきた。
「え!なんで知ってるの?!」
「もう朝からみんなその話で持ちきりだよ。美男美女カップルってゆわれてるよ〜(笑)で、実際のとこどうなの?付き合ってるの??」
噂が広まるのはほんと早いな〜昨日ちょっと一緒にいただけで今日は私と山原くんの話では持ちきりだなんて。
「い、いや付き合ってなんかないよ!昨日たまたま電車で会って降りる場所もたまたま一緒だったから、たまたま一緒に帰っただけ。」
「ふーん、そーなんだ〜〜」
すみれってばなんでそんなにニヤニヤしてるんだろう。そう思っていると登校してきた楓にも話しかけられた。
「あやか、もう学校中すっごい噂になってるよー山原くんと付き合ってるって」
「付き合ってるんじゃなくて昨日たまたま一緒の電車に乗ってたまたま一緒に帰っただけ!!」
そう伝えると楓もニヤニヤしながらふーんとだけ言って自分の席に着いた。