春休みが終わると匠海から貰った手紙を読むことが出来る!
途中、読もうとしたけれど約束したからと読むのを止めた。

ある日、電話が鳴った。
体がゾワっとして、胸が苦しくなった。
電話に出ると匠海のお父さんの声がした。

「匠海が、亡くなった」

頭がズキズキして、立っていられなくなった。
え?嘘だ、そんなの嘘だ、私は震えた声で聞いた
「嘘ですよね?」
「今から病院に来てくれないか」
私は急いで病院へ向かった。

するとそこには目をつぶった匠海がいた。
涙が止まらない。私は泣き崩れた。
匠海のお父さんとお母さんが来て色々説明してくれた

匠海のお葬式が始まった。
その日は満開に桜が咲いていて風が少し吹いていた。
お葬式が終わり、匠海のお母さんが私の元へ来てくれた。
「美羽ちゃん匠海から手紙貰ってない?」
手紙?
「匠海ね、美羽ちゃんに桜の木の下で必ず読んで欲しいって言ってたんだよ」
桜の木の下?なんでそんな所で?
不思議に思ったけど桜の下で手紙を開いた。