インテリアショップに着いて最初に買ったのはシングルサイズの布団とベッドフレームだった。
それからデスクと大きい本棚。

車に積めないものは後から配送してもらうことにした。

家の住所が分からない(というよりまだ教えていなかった)瞬ちゃんの代わりに、配送手続きをする。

その間に瞬ちゃんは布団を積み込みに行った。


ーーあ、合鍵も作らなきゃ。


昨日までは誰かとまた暮らすなんて、と後ろ向きだったのに、今は少し楽しみになってきている。



手続きの控えを受け取っていると瞬ちゃんが戻ってきた。



「ごめん、香穂、ありがとうな」

「ううん、配送希望時間、指定しなかったけど大丈夫だった?」

「あぁ、しばらくは外出る予定ないから大丈夫」