リオくんと燈也くんは仲良しだったんじゃ無かったの?

そんなこと口に出来なくて
急に涙が溢れた

もう枯れたはずの涙はリオくんに会ってから簡単に流れるようになったらしい

莉「理苑も燈也も外に出て喧嘩しなさいよ。ななちゃん泣かせてどうするのよ」
はぁーっとため息をつく莉桜ちゃんは私のそばまで来ると優しく抱き締めてくれる

「莉桜ちゃん...」

やっと発したのは莉桜ちゃんの名前で不安な気持ちは拭えない

理「いや、無理。燈也の喧嘩なら学校で聞くわ。なな置いて外に行けねぇ」
少し低めな声は冷めている様に感じる

燈「遊びなんだろ?俺に譲ってよ」
燈也くんはそれでも噛み付く

理「今日は買えねぇから帰れよ」