そんなそらくんの小さな可愛い頭を撫でて、リビングのソファに腰を下ろし、テレビをポチッとつける。
別に見たい番組がある訳じゃないけど、行為の終わった後、彼と何を話していいかわからないからだった。
テレビを見ているフリをしていたら、彼がシャワーを浴びに浴室へ向かう。
あー
帰るんだ…
行為が終わったら、当たり前のようにシャワーをして帰るだろうとわかる彼の行動に、寂しさを感じていると、そんな私を励ますかのように、そらくんは、いつも顔を舐めて慰めてくれる。
そらくんの優しさに、自然と目が潤むのだ。
しばらくすると、浴室から身支度を整えて出てきた彼は、首からネクタイを垂らし、後はしめるだけの状態で私の横に座り、手を出してくるので私は、当たり前のように彼の手に飲みかけの炭酸水を渡した。
何も言わない彼の手が何を欲しがっているのかわかり…毎回のことになると、体が自然と動くまでになった。
ゴクゴクと一気に飲み干した彼は、満足そうにフーと息を吐くと、私のパーカーの中にいるそらくんに気がついたようだ。
「そら〜、お前、いいところにいるじゃないか⁉︎。千花といつも一緒にいるお前が羨ましいよ」
そらくんの喉を撫でた手で、私の頬を撫でる。