高速に乗り、途中、休憩も兼ねてサービスエリア内にあるフードコートで遅いブランチをとる。

そらくんには、申し訳ないけど、サービスエリアのコンビニでお水とおやつを買ってきた物を、ゲージの中で食べてもらう。

どこに連れて行かれるのか不安にならないのか…そらくんは大きなあくびをしてお腹いっぱいになると体を丸め寝てしまった。

そんなそらくんを見た高橋さんは、『太々しい奴』と笑っていた。

そして、数時間かけてUワールドに到着。

近未来都市と言うだけあって、駐車場のゲートに着いて車から降りると、警備員らしき人の操作で車が移動していき、ア然と眺めていた。

『ほら、行くぞ』と高橋さんは、片手にゲージ、もう片手に私の手を繋ぎ数本歩いた。

そうすると、勝手に道路が動き出し、歩くスピードよりも速い速度に驚いて、彼の腕に必死に捕まった。

頭上で、クスリと笑っているが、私は初めての事なのでテンパっている。

着いた先の向こうには、SF映画やアニメでしか見た事のないような近未来的建物がいくつも並んでいて、
入るには、空港で行うようなX線検査のようなゲートがいくつも並び、そこを通過しないと中にはいけないらしい。