「…一応聞くが、今までと違うんだよな⁈千花を不幸にしたら俺はお前を一生許さないし、友達の縁も切るぞ」

斗真がどんな恋愛をしてきたか知っている康太は、俺の本気度を確かめてるのだろう。

「わかってるよ。俺だって妹みたいに思ってたはずが…まだ戸惑ってるんだ。ただ、こんな気持ち初めてで、とりあえず、飲み仲間から彼氏に昇格することから始める。猫なんかに負けてられるか」

そこで、プハッと康太が笑う。

「そらに会ったのか?」

「あぁ、何が引き合わせただ。回りくどい言い方しやがって…ネコじゃないか。お前がネコだって言ってれば…」

「言ってれば、飲み仲間のままだったろーな。妹だって思い込もうとしてるくせに、他の男が近寄らないように牽制するお前を見てるとまどろっこしいんだよ。お前の知らない所で彼氏がいて、結婚しますってなってからじゃなくてよかったろ。感謝してほしいね」

「あぁ、感謝するよ。ところで、千花にそら以外の彼氏がいるってことないよな?」

「人間のか?」

「当たり前だ」

「どうだろうな…本人に確かめろよ」

康太は人の悪い笑みを浮かべた。

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