「だから、返事はその日にもらう」
「えっ」
「あと2週間、アプローチさせて」
そう言うと陸人は立ちあがった。
「利奈の誕生日に、もっかいちゃんと言うから。それまでちゃんと考えとけよ」
「あ……陸人、」
追いかけようとしたけど、陸人の耳がほんのり赤いことに気づいてやめた。
陸人が私相手に照れてるなんて違和感しかない。
そんなことされたら、私も照れるよ……。
じゃーな、も言わずに部屋を出ていった陸人。
1日に摂取した情報量が多すぎて、
私はとりあえず、ベッドにダイブ。
西野の体温と陸人の体温を交互に思い出しながら、その夜はほとんど眠れなかった。