車が止まって、カオリが後部座席に乗り込んでくるなり、栗原先生が、「お前、どう見ても夜の女にしか見えない格好だな」とカオリに言った。



「なにーー、大きなお世話よ。そんなことないでしょー」。



ユウキは、後ろを振り向いて、「カオリさん、お久しぶりです」と軽く挨拶をした。



「久しぶりねー、最近全然見ないじゃん、どれくらい?」。



「一年ちょいぶりぐらいですかね」。



「えー、そんなになるっけ」。



「たぶん」。