最終日も、宇野先生と細川先生は、先に酔っ払って、寝てしまった。



あとは、いつものように午後１０時消灯後の見回りだけだ。


今日は、最終日とあって、学生たちが少々遅くまで起きていても、うるさくは言わない。



他の宿泊者に迷惑がかからない程度なら、大丈夫だ。



午後１０時消灯時間がきて、ユウキとショウが、アユムの男子部屋に行くと、ミヒロとミクとユリがいた。



一応、他の部屋にも早めに寝るようにと声をかけたあと、コウスケも呼んで、アユムの部屋の輪にちょっとだけ参加した。



会話の内容は、今日のミヒロとユウキの遭難についてだったが、細川先生に怒られたこともあってか、ユウキはちょっとテンションが低かった。



しかし、アユムは、ミヒロから今日の遭難のことについて聞いて、ユウキがおもしろい先生だと気付いたらしく、やけに打ち解けた感じでユウキに話しかけてきた。



「センセーって、ホント若いですね。しかも、下ネタもいけるんですね」。



「ミヒロ、よけーなこと言っただろ？」。