たしかに、ユウキは、ミヒロのおかげで、学生の頃に戻れた気がした。



まわりもみんな後輩たちばかり。



しかし、ちょっと教員という立場を忘れていたところがあった。



学生気分じゃダメ。



このあと、かなり反省した。



ミヒロは、ユウキにとっては、あくまでも「女子学生」。



いくらリカに「クリソツな子」でも、特別扱いはしてはいけない。



今度、ミヒロに食事に誘われても、ちょっと行けないかな。



できれば、教員として、ミヒロとは出会いたくなかった。



そう思いながら、ユウキは缶ビールをグイッと飲んだ。