宿泊施設に着くと、宇野先生と細川先生が玄関で心配そうに待っていた。



ユウキとミヒロが玄関の向こうから歩いてくるのを見ると、二人とも玄関から飛び出してきて、細川先生が「お前ら、どうしたんだ。みんな心配してて、もうそろそろ警察に連絡しようかと思っていたところだぞ。でも、まあ、よかった、無事に帰ってきて」と言った。



「すみません、途中、近道しようとして、迷ってしまいました。前田のお腹の具合は、もう大丈夫だそうです」とユウキが言った。



ミヒロも、「すみませんでした、わたしのせいで、先生まで巻き込んでしまって」と謝る。



すると、細川先生は、「まあ、とにかく、無事だったから、よかったよ。もうみんなご飯食べてるから、二人とも食堂に行きな」と言ってくれた。