ショウたち、同じ班のメンバーと別れたのが、午後3時頃、それからかれこれ3時間以上は経過している。



夏とはいえ、もう辺りは薄暗くなり始めていた。



ミヒロも少し不安になりかけている。



ユウキの方は、楽天家で前向きな性格なので、全然心配はしていない。



「センセー、もしかして、今日野宿ですか?」。



「そんなわけないだろ、もう少しだよ、がんばれ」。



「さっきもセンセー、もう少しって言ってたじゃないですか?」。



「早く帰っちゃったら、ミヒロと二人っきりの時間がなくなっちゃうだろ」。



「それもそうですねッ、でも、このまま夜になったら、先生に襲われちゃうじゃないですかッ」。



「逆だろ、ミヒロに襲われるよ」。



「失礼ですねー、あたし、そんなにがっついてないですよーだ」。