そんな会話をショウとしながら、ユウキは、まだ座ったままお茶を飲んでいた。



ユウキが、時折、ミヒロに目をやる。



あるとき、ミヒロと目が合ってしまった。



すると、ミヒロたちが声をそろえて、「セーンセー、何歳ですか？　結婚してるんですか？」と聞いてきた。



ショウは、「何でそんなことセンセーに聞くんだよ？」と横から答えた。



「だってー、あたし年上好きなんだもん」とユリが言った。



「俺も年上だよ」。



「でも、ショウさんって、大学院生だから、５つくらいしか違わないでしょ、あたしは、１０歳くらい違う男の人とつきあってみたいの」。



「へぇ～、ストライクゾーン広いんだね、まあ、センセーが、何歳で、結婚してるかどうかは、この実習中の調査課題だから、がんばって聞き出したら」。



「でも、ユリ、ショウはしっかりしてて、精神年齢は、きっとユリより１０歳くらい上だよ」とユウキは言った。



「センセー、ナイスパス、ユリ、そうなんだよ」。



「えー、でも、ショーさんって、遊んでそうだなー」。



「えーーー、何言ってんの、それ、自分でしょ、首筋にキスマークあるし、彼氏につけられたんじゃない？」。



ショウの探りが入った。



「これキスマークじゃないですよ、さっき森林調査で蚊に刺されたんです（怒）」。



そんなショウとユリのやりとりを、ミクは静かに笑って聞いている。



ミヒロの方は、それに参加してきた。