「しかし、昨日の酔っ払い具合は性質が悪かったな」

「スミマセン……」

「夜の店に出る時も、あそこまで酔い潰れたりすること多いの?」

「まさか……っ!昨日はホント、ヤケ酒的なものもあったというか……っ」

「色々あって飲みたくなる気持ちもわかるけど、変なヤツもうろついているみたいだし、気を付けないと」

「はい……」


その件に関しては、全くその通りで……自分の軽率な行動を反省する。

あの一件以来、一応、心配してくれているみたいだし……

また、迷惑をかけてしまったのも事実。

そんな感じで、己の不甲斐なさにしょんぼりしてしまっていると、


「瀬名さん」


と、また名前を呼ばれる。