「この場合、パーカーだけ着てくれるのが正解だな」
「はぁ……?」
「そこから覗く生足に男はそそられるんだよ。でも、まぁ、瀬名さんの足か―…」
「何ですか……その残念そうな言い方は……」
綺麗とか、惚れそうとか言われたかと思うと、またこんな感じ。
ホント、このヒトは私の感情を上にも下にも揺さぶってくれる。
「ところで瀬名さん、仕事大丈夫?」
「え?あ、はい……休みなので」
そうそう。今日はちょうど休み。
こんな状態で仕事なんてとんでもないから、助かった。
そう思うと同時に、
「あのっ、高輪マネージャーは……!?」
もしや、高輪マネージャーは仕事なんじゃ……と慌ててしまう。
「俺も休み」
「そうなんですか……」
色々と巻き込んだ形になってしまったのは確かだから、良かった、とホッとする。