今度は顔が熱くなる。

赤くなる頬を隠そうと、高輪マネージャーから少し顔を背ける。

すると、


「瀬名さん、」


高輪マネージャーが私の名前を呼ぶ。

そして、


「うっかり惚れそう」


なんて言う言葉と一緒に、ニコリと笑顔を見せる。

さらに顔が熱くなる。

下着姿のままの私と上半身裸の高輪マネージャー。

こんな状況でそんな言葉をかけられると、おかしな気分になってしまう。

こんなに見つめられる状況に限界を感じて、


「あの……っ、着替えっ」


と、声を絞り出す。


「ああ……悪い。この状態のまま会話を続けるのはまずいな」


瀬名さんの着ていたドレスはそこ、

と、ハンガーにかけられたドレスを指差す高輪マネージャー。