「え……?」

「夜中に玄関がガチャガチャ煩いなと思って開けてみれば、ド派手な格好とメイクした瀬名さんだし、上がり込んできて、飲んで泣いて、大人しく寝たかと思ったら、いきなり着替えるとか言い出して脱ぎ出すし―…」

「う、嘘……っ!」

「嘘じゃない。で、脱いだと思ったら“着替えがない”とか騒ぎ出した挙句、下着姿のまま俺のベッドに這い上がって寝転んだ」

「~…!!」

「さすがに一緒のベッドに寝るわけにいかないと思ったし、仕方なく俺はフローリングで寝ようとしたら、“私の隣りで寝るのが嫌なのか”とか、いちゃもんつけられるし。結果、無理矢理、瀬名さんに添い寝させられたってわけ」


な、なんと……

高輪マネージャーからの丁寧なご説明……


「あ、あの……ってことは……昨夜は―…」

「大丈夫。瀬名さんが一番心配している様な事はない」

「本当……ですか?」

「ああ。“ない”」

〝ない”


キッパリと、高輪マネージャーが私に告げる。