そんな私を見て、心境を察してくれたのか、


「昨夜の事だけど―…」


と、口を開いてくれたのは高輪マネージャー。

でも、恐ろしい……

その続きが聞きたいけど、色々と恐ろしくて聞くのが怖い……


“昨夜の事だけど―…”


その言葉の続きに待っている真実は何―…?

ぎゅっと、瞳を閉じて、高輪マネージャーの言葉を覚悟して待つ。


「なかなか激しかったよ」

「はっ……!!」


激しい!?何という衝撃の発言。

これはもう“身体の関係済み”決定だ……

頭の中がどんどん真っ白になっていく私。

だけど―…


「勝手に他人ン家の冷蔵庫から缶チューハイ取り出して豪快に飲みだすわ、夜の店の客の愚痴は聞かされるわ、ズルズルな関係だった男とあっけなく終わったとかで泣きだすわ……まぁ~、激しかったわ」

「……」