「瀬名さんが取った夕方の行動は間違ってなかったって、ちゃんと思える日が来るよ」


涙でアイメイクがぐしゃぐしゃに落ちていく中、聞こえた言葉―…

心がふわり、楽になっていく。

お酒のせいじゃない。

高輪マネージャーの言葉のおかげだ……

何で、その声はこんなに優しく私に響くの?

そっか。

夢だからだ……

夢の中の高輪マネージャーは優しい。

声も、手も―…とっても優しい。


「高輪……マネージャーぁ……っ……」


つい、目の前にいる高輪マネージャーに抱き付いてしまう。


「ふぇ……っ……」


今、涙が零れる理由はさっきとはちょっと違う。


「瀬名―…」


高輪マネージャーが、こんなどうしようもない姿の私を拒むことなく受け容れてくれているから。