ていうか、

別にイケメンじゃなくてもいいんだ。


一番は胸のトキメキ!


思わず、運命を感じてしまう様な、この枯れた肌に水を与えてくれるような……

そんな相手にめぐり合えれば―…

そう思って、はぁ~、

と、溜め息をついた時、


「瀬名さん、美山さん、業務中は私語を慎むように」


背後から聞こえた、ダンディーな声。


「「も、申し訳ございません……!」」


私と美山ちゃんは、思わずハモッて謝罪してしまう。


「気を抜いている所をお客様に見られていたりするんだから、気をつけるように」

「「は、はい……」」


後ろに立っていたのは、宿泊フロント部門マネージャーの神崎マネージャー。