傍から見れば滑稽だけど―…


「プロポーズ……かあ……」


プロポーズなんて、今の自分には無縁すぎるし、

正直、それ以前の問題……


それに、もう、誰かを好きになる瞬間がどんなものかってことさえ、忘れちゃったよ。

恋してるって、

どんな時に気付くもの?

私にもまた、

恋する相手が現れるのかな。

生活の一部に“恋”があれば、何かがもっと変わる気がするのに―…

そんな事を考えながら、


「シャワー浴びよ……」


テレビの画面をオフにした。