「今日はねー、凌一にぶっち切られてねー、感じの悪いお客さんにイジメられてねー、閉店後にトトちゃんの店に行ったらサックス聞かされてねー…」


店であった出来事を、さっきコンビニで買ったミネラルウォーターを飲みながら一方的に話していく。


「って、ロミ男、真面目に聞いてくれてる~?そりゃあこんな夜中に愚痴トークに付き合わせて申し訳ないけどさぁ~…」


ブツブツと暫く水槽に向かってロミ男に愚痴って気が済んだら、バスルームへ向かい、必要以上に厚塗りした化粧を落とし、シャワーを浴びる。

バスルームから出た後は、髪を乾かして、歯磨きをして、

ベッドの上に倒れこむように横になって、夢の中に入るのを待つだけ……


「……」


こうして、一人ベッドの上にいると、

あれ?

何だこのルーティーン化。

何時までこんな生活を続けるの?

このまま誰とも付き合わずに結婚もせずにロンリーな老後にまっしぐらなのかな?

まだ二十三歳で、この潤いのない生活ってヤバイよね、


なんて、また考えてしまったり……