朝食と栄養ドリンクを買い、自宅マンションに向かって夜道を歩く。

相変わらず、人気のない寂しい道。

今まで、そんなに怖いとか気にしたことはなかったのに、この間の夜のことや最近の違和感、雅ちゃんとマキさんの話を聞いて、

何か嫌な感じだな~…と、思ってしまう。


「~…うっ」


ぶるっと、自然に震える身体。

ダメダメ!

怖いって思うから余計に怖くなるんじゃん!

恐怖感を振り飛ばそうと、ブルブルと首を振る。

今まで実際に怖い事を身を持って体験しているワケじゃないんだし。それに、今まで生きてきて痴漢というものにもあったことナイし!

それにそれに……そうそう!

高輪マネージャーから、


“全然駄目”

“見事な枯れっぷり”

“女としてのオーラを感じない”


っていう、お墨付きだし!