「えー、マジかよ」「せっかく久々に集まったんだしさ、もう少し付き合えよー」


という、連れの男達の言葉とは反対に、ラッキ~と心の中でピースサインの私。

カオル氏は、というと、


「明日も仕事なんだよ」


そうクールに言うと、連れの男の一人に万札を渡し、


「じゃ、また」


と、さっさと出入り口に向かって歩いて行ってしまう。

私も本意ではないけど一応仕事なので、お見送りをする為に急いで彼を追いかけて店の外へ。


が、


「……」


もう、熟女好き感じワル男カオルの姿はなかった―…

この世界に足を踏み入れて半年経つけど、いるんだよねぇああいうタイプ。

自分は来たくなかったけど、友達に無理やり連れてこられて、こっちの気遣いも無視で終始不機嫌な男……